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2007年3月16日 (金曜日)

侮れないカメラ(オリンパスE-500)

さて、4月にE-510が発売されるそうで、フォーサーズもついに1000万画素を超えますね。
そこで、(中古として)俄然注目されるのが、E-500ではないでしょうか?
Dsc_1055 個人的には、小ささと言い画質と言い、800万画素でも十分注目に値するカメラだとは思うのですが…
イマイチ、コンシューマの評価が低いカメラです(不思議)。
どっかにのっとられて変わってしまったαに比べれば、非常に価値の在るカメラではないでしょうか?

なんといっても、フォーサーズマウントの希少なカメラでもあります。
今回は、この『OLYNPUS E-500』をフューチャーします。

↓↓以下に続く↓↓

オリンパスのデジタル一眼レフと言えば、E-1時代からネイチャーフォトのプロカメラマンにも愛用される高画質機であり、コンシューマの評価こそ低いもののトータルバランスの優れたカメラだと思います。

僕は、新しいものをインプレッションするのは好きではありません。
一言でいって「ある程度使わなければ分からない」からで、これはカメラとオートバイに大きく共通する部分だと思います。
D80も、このE-500も、出た当時からチョコチョコ使っていますが、使用感が分かるまでは評価する気にはなりませんでした。
今回は新型の登場もあるので、丁度良い機会かと思い、書いてみます。

Dsc_1009Dsc_1012 「見てくれ」のデザインは好みが分かれるところでしょうけど…僕は、外見上は嫌いな部類です。
前作の奇抜な形状に比べれば、多少好みに近くなりましたが…どうも好きには成れません。
同系統でもE-1の方が好きですね。
ま…好みの問題で、概観が画像に影響することはありませんけど…

Dsc_1056 このカメラの意外に驚かされる点は、ホールディング感です。
グリップは「厚過ぎそう」に見えて、奥行きがない分だけ丁度良く、部品の質感は良くないものの右手の感覚は非常に良いと思います。
指側(前面)だけのラバーグリップですが、滑り難いのに握り方を強要されない素晴らしい物だと思います。
良くある「指が掛かる部分」が付いたものの内でも低級品は、「正立時は良いが、それ以外の握りができない」物が多く嫌いですが、そういった嫌味な形状もなくスムーズなモデリングです。
良い言い方で平たく言えば、「初心者から上級者まで、手持ちから三脚までOK」と言った所か…
レリーズ感(シャッターの押し込み)は、この価格帯のカメラでは素晴らしい出来だと思います。
何より、小型軽量で取り回しの良いカメラらしく、子気味良いレリーズ感は統一感を覚えます。

Dsc_1051このカメラの最大の特徴でもあり、フォーサーズマウント最大の武器は「小ささ」でしょう。かっこよく言えばコンパクトです。
僕のメインカメラであるS2Proと、話題のD80と共に並べてみました。
一見して小ささを実感できると思いますが、装着しているレンズを加味するとそのコンパクトさが大いに解ると思います。
D80にはNikon ED標準ズームのAF-S 18-70㎜ 3.5-4.5Gが付いており、S2Proには旧式では在りますが同じNikon EDの望遠ズームAF 70-300㎜ 4-5.6Gが付いていますが、E-500にはOLYMPUS DEGITAL ZUIKO 40-150㎜ 4-5.6が付いているのです。
つまり、E-500に装着しているレンズは望遠ズームで35㎜換算で80-300㎜に相当します。

Dsc_1047Dsc_1049 AF NIKKORは35㎜判レンズなのでレンズの性能としては、ZUIKOはワイド端が10㎜だけ長いレンズという事になり、ほぼ同等のレンズとも言えます。
写真は、ズームの伸展時(左)と収縮時を撮ったものですが、フードの長さが5割増程度にもかかわらず、随分と短いことが判ります。
AFの性能もAF-Sの超音波モーターに比べると少々見劣りしますが、使用感としてはレリーズラグより少々長い程度(0.5秒以内には大凡合焦する)と思います。
暗いところでのフォーカス性能はお世辞にも良いとは言えないのですが、僕のメインカメラであるS2Proに比べれば天地の差で勝っています。

_3150218001 この写真は、E-500で完全に機械任せで撮ったものです(シャッター優先オートAF)。
完全にとは言いましたが、ホワイトバランス(WB)だけはマニュアルです。これは、普段の設定を変え忘れただけですが…
1/100にセットしてカメラを振り、ただシャッターを切っただけでこの結果は一寸だけ驚きです。
テレセントリック性云々で被写界深度が厚いせいもあるのですが、シャッターを押すだけで百発百中でこのような写真ならOKです。
同じことをS2Proでやると、5回中3回はミスショットになるでしょう(笑)。

_3150222001 ただし、AFに関しては暗い所で以外にも難点は在ります。フォーカスポイントが3点しか選択できないのです。
この写真は、気を遣えばこの様なミスを起こす事は無いのですが、AFポイントが少ないせいで起きた失敗の例と言えるでしょう。
手振れもしているのですが、ピントも手前にずれています。
これを撮る時は、シャッター半押しで身構えてしまいました。そのAF開始時点にフォーカスが合ったのだと思います。
これは、コンティニュアスAFを使用すれば起こらないミスですが、どのカメラもAF-Cは意外に扱いにくいものです。

Dsc_1014 これは、同列機もであるαにもいえる事なのですが、もう一つこのカメラには泣き所があります。操作性です。
勿論、軍艦部にはLCDを備えませんし、コマンドダイヤルがこの右下のグレーの物一つしか在りません。
また、撮影モードの選択ダイヤルが、右手側に在るのも少々使い難く思います。
ただし、慣れると右手親指だけで通常の撮影は最低限の操作ができると思うので、スナップや風景を撮るぶんには問題ないでしょう。
最も困るのは、プログラムも優先も使わないマニュアル撮影時で、半雲天のサーキットなどではカナリ慣れないと扱いにくいと思います。
でも、そういった条件下の撮影自体が、かなりの経験を必要とするので…
平たく言うと、通常は優先モードかプログラムモードしか使わないでしょうから、困ることは無いのでしょう(僕は、自己満足的にマニュアルを多用するので困りますが…)。

Dsc_1060Dsc_1069メカニカルな設定部分はほとんど無く、多くが写真の基本メニューから設定します。
この画面は、「Info」ボタンを押すと表示が切り替わり、無表示→簡易表示(左)→詳細表示(右)となります。
この設定は、慣れると一発に近いので便利に思えてきますが、慣れるまでは結構苦労します。
ほかのカメラの様に、ボタン+コマンドダイヤルでの設定もできますが…配置から項目までイチイチ他社と違うので、頭がコンガラガルだけで使わないほうが良いかも…
少なくとも、他社機のサブ機として持つには問題でしょう。

Dsc_1019背面はこんな感じ…
旧来からのCamedia(キャメディア)シリーズと同列の配置なのですが…
オリンパス一筋ユーザー以外には馴染めないのでは…

僕も、C-1400から2100UZまでキャメディアユーザーでしたが、未だに使い方が分からなくなります(笑)。
良い言い方をすれば「メニューネスト(階層)にどっからでも行ける」のですが、色々な操作方法が在って覚えられません(僕が馬鹿?)。

Dsc_1020 メニュー自体は、文字の大きさも良い感じだし、使い勝手も悪くないと思うのですが…
ネスト構造が複雑で、自分が何処に居るのか解らない、とか「どのボタンを押せばよかったっけ?」と、なり易い気もします。
キャノンの小さな文字も見難いですが、やはりこのカメラの場合はボタン機能が必要以上に多いのが問題なのでしょう。
これも上(コマンドダイヤルやメカスイッチ)と同様で、撮影条件がめまぐるしく変化しなければ問題にはならないでしょう。

Dsc_1024Dsc_1025Dsc_1026Dsc_1027Dsc_1039ハイパークリスタル液晶と言うだけ有ってか?、液晶画面自体は非常に見易く、表示モードも多く備えます。
撮影情報・RGB別ヒストグラム・全光量ヒストグラム・ハイライト/シャドウ警告・拡大など、表示機能は充実しています。
ピントの確認からコントラスト、露出確認からブラケットの判断まで、すべてのプリビュー操作をカメラで行えるでしょう。
また、RAW現像や画像処理もカメラで行えるので、その場で処理してスロット・イン・プリンターなどで印刷したり、PCを一切使わずにDPEに出したいようなニーズには非常にありがたいと思います。
ただ、僕自身がそういう使い方をしないので…
ありがた味はよく理解できていないのですが…
僕は、D80を使っても「デイライティング機能」などを使いませんし、カラーフィルター機能も使いません。
色々な人間に話を聞くと、カメラ上でこれ等の処理が出来る事は「非常に便利」だそうですが、「現像楽しみ待ち派」の僕にはあまり分からないのが実情です。

Dsc_1017Dsc_1058 RAW現像やベタ用の撮り分けには便利なダブルスロットを備えていますが、僕はxDピクチャーカードを使ったことが無いので、これまた分かりません。

些細なことでは有るのですが、このカメラにはデフォルトのプリビューボタン(絞込みボタン)がありません。
被写界深度の正確な測定をするには、右写真のダイヤルした左側のボタンに「プリビュー機能」を設定する必要があります。
僕は、殆どのボタンを使わないので、有無を言わさずプリビューに設定しています。
倍率は兎も角、ファインダー像自体は明るめで非常に見やすいので、プリビュー出来ないのは勿体無いでしょう。

Dsc_1079Dsc_1081カタログスペック上で、最も不安になるのがバッテリーだと思います。
僕が使っている限りでは、バッテリーが足りないと思ったことは有りませんが、液晶画面を使わない系ユーザーである僕の意見はあまり参考にならないかもしれません。
このカメラは、素直に使えば「バリバリ液晶使う系」のカメラだからです。
それでも、写真を人に見せるために液晶を使ったりしなければ、200枚は十分行けると思います。僕の場合は、350枚程度でしょうか?
余談ですが、バッテリーのメカニカルな部分に好きな点があります。写真でオレンジ色に移っているノッチです。
これは、バッテリーの脱落防止爪で、蓋を開けてもこのノッチを開かない限りバッテリーは出てきません。「気を遣わずに済む」と言う点では、評価できると思います。

Dsc_1075 底部はこんな感じで、隣に並べているのはD80です。
大きな問題ではないのですが、多くのカメラに比べレンズ側の底部寸法が大きいです。自作アクセサリーや便利グッズを使う際に、問題が出るかもしれませんね。
ただ、写真でも判る通り左右で幅が違うので、左右対称の部品であれば「ひっくり返す」なりすれば差し障り無いかもしれません。
三脚座以外の部分の底部が「真っ平ら」なのも、どこかに置く際に気を遣うかもしれません。これも、普通の人はカメラを大事に扱うでしょうから、まったく問題にならないとも思いますが…

Dsc_1000Dscf0300_3150236001全く同じではないのですが、同じ天候下の同じ場所で同じような写真を、3台のカメラを使ってシャッター優先で撮ってみました。
左から順に、D70、S2Pro、E-500の画像です。
実は、平等な条件ではありません。と言うのも、僕程度の腕の人間が同じ条件で流し撮りをした画像でカメラを評価しては可哀想だと思うからです。
E-500だけは、マニュアルWBを使用し、他2台はオートWB。D70だけはISO感度の最低が200なので、他の2台は100。S2Proだけは1/125秒シャッター優先で、他は1/100。
ま、この画像列は「僕なりのイメージ」だと思ってください。
細かいことを言うと、測光方式も違います。D70だけはスポット測光です。
ただ、レタッチは全く施していません。
D70は、「扱いやすく無難な仕上がり」。
S2Proは、「一番フィルムっぽい仕上がり」。
E-500は、「デジタルらしく鮮明ながら自然な仕上がり」。
という事で(笑)。

Dsc_1004Dscf0297_3150239001 こちらは、絞り優先でほぼ同じ画角の画を撮ってみました(35㎜換算で80㎜相当)。
開放絞りでのボケを見たかったのですが、レンズが同じに出来ないのでf値は4と4.5です(E-500のみ4.5)。左から、D70、S2Pro、E-500です。
これも、端的な評価に繋がるのは嫌なので、E-500だけフォーカス位置を変えて有ります(笑)。
これまた、イメージ的なものなのですが…被写界深度が違う大きく違うのが判ると思います。
D70とS2Proは、同じレンズなので当たり前ですが、同じ被写界深度です。どちらも石像にピントしましたが、すべての植物がボケています。
E-500では、左右中の3箇所の植物にすべてピンが来ています。
80㎜というとポートレートレンズですので、その手の写真でボケを部分的に作るのが、少々難しいとも言えるでしょう。
逆に言うと、望遠でのクルマや列車の流し撮りや、フィールドスコープレベルの長モノでの野鳥などの撮影では、ピントし易く、ピントを抜くこともし易いと思われ、表現の自由度が増すかもしれません。
個人的にクルマや鉄道を撮る分には、扱いやすいと思います。勿論、スナップにも抜群でしょう。

Dsc_1090Dsc_1092 最後に、忘れちゃならないのがコレ。SSWFです。
Super Sonic Wave Filter(超音波フィルター)の略で、撮像素子にゴミが付くのを防止するフィルターです。

右の写真は電源を投入した瞬間で、SSWFのランプが点灯しています。これは、ABSのインジケーターみたいなモンで、ランプの意味は然程無いんですが…(笑)
今まで、レンズ交換でゴミが付いたことは有りません(撮影画像に写り込んだ事が無い)。
D70、D80、S2Proでは、何れもゴミが付いた経験が有ります。
最低でも2本のレンズを使う必要が生じると思うので(標準ズームと望遠ズーム)、レンズ交換に遣う気が少なくて済むのはありがたい事だと思います。

「軽くて扱い易い」
これがこのカメラの、最も短い形容だろうと思います。
発売当初は、世界最小最軽量コンポーネントでした。

画質も勿論良いですし、SIGMAのレンズラインナップ次第では「大化け」の可能性ありでしょう…と思います。
フツーのレンズではなく、オモロイレンズが出てくれば、35㎜判とは全く違う愉しみが持てると思います。
簡単に言えば、600㎜レンズに2倍のテレコンをつけると…2400㎜(35㎜判相当)に成ってしまう訳ですよ。
フォーサーズの普通より多少大きくとも、インナーフォーカスの超高倍率レンズを創ったとしても、35㎜判の明るい単焦点300㎜レンズ(望遠系ポートレートレンズ)程度に出来る可能性も有るでしょう。
例えば、14-210㎜→24-420㎜なわけで、広角から長望遠まで一本でカバー出来ることになります。
実現すれば、その上で被写界深度が厚いのだから、撮れる被写体の幅は果てしなく広がりそうです。
ま、そこ行くと「新型」の方が手振れ補正も付いて完璧な訳ですが、そのお陰で「中古が易くなる」可能性は有るでしょう。

E-510以降の「秋口までにはE-1系の後継機が出る」との噂もチラホラ(あくまで噂)ですから、実質上のオリンパス・フラッグシップも継続する訳で(僕はE-1以来フラッグシップ機が無いと思っている)、フォーサーズマウントが無くなる事は、まず無いでしょう。
シグマも「SD15はフォーサーズ」らしいし、SD14自体が「もともとフォーサーズだった」そうな…
フォーサーズが存続するのであれば、これほど入門に適したカメラも無いだろうし、可能性としての魅力を秘めている規格も無いだろうと思います。

未来を買うならE-500!
(ま、E-1でもE-3XXでも良いけどさ…)
どうせ引き伸ばしてA4サイズだってば!
ならば800万画素で充分どころか、500万画素で問題なし!

だったらなおさらE-500!

って所でしょうか…
Dsc_1053Dsc_1083 

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コメント

侮れないカメラ、全く同感です。

気が付かず、レス遅れてすみません。
そして、コメントありがとうございます。
僕は、このカメラ大好きです。

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